Tech と Culture

テクノロジーとカルチャー

インターネットの再構築

Gavin WoodがWeb3.0のコンセプトを発表した時にかなり衝撃を受けました。

 

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Ethereum(3) Bitcoin2.0の本命 Ethereumとは何か - Tech と Culture

 

 

これは衝撃を受ける人と、意味が無いと感じる人に分かれるんじゃないかなーと思います。自由主義者は大体衝撃を受けると思うんだけど、ハッカー自由主義者が多いので、開発は加速していくだろうなーと予想。

自分は、何が何でも徹底的にDecentralizeとは思ってなくて、本当に必要な重要な部分だけを徹底的にDecentralizedしたシステムが理想型だと思っています。

 

Bitcoinは、Proof of WorkをベースにしたDecentralizedなシステムで、エネルギー効率は悪いと思うんだけど、それ以上に効率の悪い国家や銀行がライバルだったので、国際通貨として存在感を強めつつある。

結局、Decentralizedなシステムはエネルギー効率の悪さを上回る存在価値を見いだせる分野にのみ広まって行くんじゃないかな。と言っても、”国際通貨”が関与しない分野があるのかって感じなんだけど。

 

そして、Decentralizedなシステムが存在価値を上げるのではないかとタレントが集合し始めている部分が、”通信=インターネット"。元々インターネットの思想がボトムアップで勝手にノードを追加しても動作して国家を飛び越えるという物だったんだけど、NSAの事件の後、インターネットは大企業が支配して、その上に国家があるというイメージが強烈になってしまった。逆にDecentralizedシステムにとってはビジネス的に成立しそう(お金を払う人がいそう)なマーケットが出来上がったという訳。

もちろん、それだけでなくて、Decentralizedなネットワークの利点という部分が技術優位性をもたらす可能性もある。

 

そんな状況になって色んな所が動きを開始してる。

IBMもblockchainを使ったネットワークの再構築をうたい始めた。

IBM - Device democracy - United States

 

BitPayもネットワーク再構築のプロジェクトの発表。

BitPay Project Decentralises Networks with Bitcoin Technology

 

"通貨"と"インターネット"を変えるってのがどれだけのインパクトか。単なるテクノロジーではなく、ライフスタイルを変えるぐらいじゃなくて、時間をかけて文化を変える。

Blockchainが世界を変える。