Tech と Culture

テクノロジーとカルチャー

雑記

私は、回路設計、レイアウト設計がメインのキャリアですので、ソースコード管理システムは10年以上前に販売していたEDAツールの開発の時に使用して以来、使っていませんでした。今回、LEONシステムを使用して開発しましたが、さすがに管理ツール入れないと厳しくなってきたので何か導入しようといろいろ調べていました。10年前はSCCSとか言う奴を使っていた記憶があるのですが、最近はGitと呼ばれる分散管理システムが流行りつつあるとのこと。

いろいろ調べてみると、、、、なかなか衝撃的なパラダイムシフトでした。
伽藍とバザール
は聞いたことがあったのですが、初めて読みました。そしてGitはバザール開発のためにLinusが開発したものらしい。
大規模なシステムを分散的に開発することによって堅牢なシステムが完成するという、常識をひっくり返す手法。

FPGAの発展でHDL自体はソフト的な開発スタイルが可能になってきているので、ハードウェアの一部にもこの説は成り立つということだと思います。

Linusの凄さというのが今頃、分かりました。Linuxカーネルを開発するハッカーでありながら、人を巻き込む能力があり、ハッカーの能力を使って人を巻き込むためのツールを開発する。
こんなことできる人自体が少ないだろうし、最初にやった時は誰もが懐疑的だったんじゃないかと思います。

Linuxを開発したことも凄いけど、100年経ったらバザール開発を最初にした人としての功績が歴史に残る気がします。