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LEONシステムのコンフィグレーション GR-XC3S-1500(Xilinx)編 3

まず、AMBAバスそのものの設定GUIが立ち上がります。
leon-xconfig12.jpg
デフォルトAHBマスターは0番、アービターはラウンドロビン、split, retryは使わない等の設定を行っています。
ここもこの設定のまま、Nextボタンを押します。

Debug Linkに関する設定GUIが立ち上がります。
leon-xconfig14.jpg

Debug Linkとは、このエントリで説明したDebug Support Unitとホストを接続するためのハードウェアのことを指しています。
まず、何か問題があった場合にもっとも接続できる可能性が高いRS232C接続のためのハードウェアは使用になれるまではつけて起きます。JTAG Debug LinkはFPGAJTAGを利用して接続するためのものです。USB Debug Communication LinkはDebug support unitとの通信のみができるUSBターゲットハードウェアです。ここでは使用せずに、次のEthernet Debug Communication Link(EDCL)を使用します。

EDCLとは、このエントリの図に出てくるようにEthernet MACコアの中に埋め込む Debug Support Unitと接続するための専用ハードウェアのことです。
Ethernet接続ですので、RS232Cより圧倒的に転送速度が速いです。Linuxのイメージは結構大きくなることもありますので、こちらを使用できるようにします。

EDCLはFPGAにマッピングした直後、ソフトウェアが何も搭載されていない状態で動作しなければいけません(ソフトウェアの転送自体を行うため)。よってLinuxが立ち上がった後にEthernet通信を行うIPアドレスとは別にEDCL自体がIPアドレスを持っています。GUI上でそのIPアドレスを設定するのですが、これはハードウェアに組み込まれます。RS232C経由でGRMON通信を行いEDCLのIPアドレスを書き換えることもできるのですが、二度手間になるので直接通信できるようにします。
私のネットワーク環境では、192.168.24.*** のIPアドレスしか許されないため、 192.168.24.10 をEDCLに割り当てました。図中の赤い楕円の部分を書き換えています。ここは各自のネットワーク環境に合わせたIPアドレスをHEXで入力してください。
その他の部分はそのままで、Nextをクリックします。

周辺IPに関する設定GUIが立ち上がります。
leon-xconfig16.jpg
AMBAバスにつながる周辺IPの設定をこれから行っていきます。どのIPを接続するかもここで決めます。
Nextをクリックします。

次のエントリへ続く